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2024年6月3日
英語学習をしていると誰もが通る5文型には「目的語」もしくは「補語」が含まれています。しかし、目的語とは文章でどの部分に該当するのか、また補語との見分けがつかないという方は少なくありません。目的語は英語学習者の多くの方がつまずくポイントの1つとなっています。 当記事では、英語の目的語とは文章の中でどのような働きをして、どの部分に該当するかといった基本から、補語との見分け方などを例文付きで解説します。目的語が分からず困っている方は、ぜひお役立てください。
目次
目的語は、動作の目的や行動の向かう先を示す言葉で、一般的に動詞の後ろに付きます。目的語が分かると構文の全体像をつかみやすく、英文法の理解が進みます。下記は、目的語を用いた文章です。
最初の英文は、文中の動詞bought(買った)と目的語new shoes(新しい靴)が結び付き、文章の意味が通じる仕組みです。2番目と3番目の英文も同様に、動詞taughtと目的語me、動詞namedと目的語the catが結び付いています。 なお、目的語の種類は、直接目的語と間接目的語の2つです。それぞれは、役割や使い方が異なるため、以下で詳しく説明します。
直接目的語とは、文章のゴールにあたる部分で、「どう行動したのか」「何をしたのか」という疑問に対する答えです。以下の表は、直接目的語を用いた文章を示しています。
直接目的語は、動詞の目的となる部分を探すと分かります。最初の英文は、動詞watched(見た)の対象がthe movie(映画)なので、直接目的語はthe movieです。 2番目の例文で、動詞gave(あげた)が向かう対象はa bicycle(自転車)のため、a bicycleが直接目的語になります。me(私)も目的語ですが、こちらは人やものを示す間接目的語のため直接目的語とは異なります。3番目の文章は、a song(その歌)が動詞singing(歌っている)を説明する直接目的語です。
間接目的語は、なにかを受け取る側を表す目的語です。なにに重点を置いて伝えたいのかによって間接目的語の前に「to」や「for」を付け、直接目的語の後ろに持ってくることもできます。以下の表は、間接目的語を用いた例文です。
一番目の例文では動詞teaches(教える)の目的となるmath(数学)が直接目的語に該当し、数学を教えてもらうus(私たち)が間接目的語です。このSVOOの形の文章では、直接目的語であるmathに重点が置かれます。 一方で、直接目的語の後ろにtoを付けるとSVO+toの形になり、後のusは目的語の扱いではなくなります。こちらの例文では、「誰に」に該当するusに重点が置かれた文章に変化します。 3番目の例文も同様に、動詞buy(買う)の直接目的語がlunch(昼食)、間接目的語がyouです。こちらも3番目の例文はSVOOの形になるため、重点を置かれるのはlunchになります。4番目の例文ではSVO+forの形になり、youに重点が置かれます。
SVOCは英語の基礎となる要素です。英語学習の土台となる基本文型SVOCをおさらいすると、目的語の理解が深まります。
SVOCで組み立てられた英文は、第1文型から第5文型まで5つのパターンがあります。下記の表は、文型についての詳細です。
補語は、主語や目的語の情報を補足したり、内容を詳しく説明したりする役割を持ちます。補語の場所は、一般的に主語や述語の後ろに位置するため、目的語と混同しやすい傾向です。見分け方のポイントは、該当の語が「主語や目的語と同じものを示しているか」です。補語は、主語や目的語とイコール関係が成り立ちます。 例えば、補語を用いたSVC文型「She became a teacher.」において、She(彼女)=a teacher(先生)の関係が成り立ちます。一方で、目的語を用いたSVO文型「He likes basketball.」では、He(彼)=basketball(バスケットボール)の関係は成り立ちません。 なお、補語には主格補語と目的格補語があるため、以下で詳しく説明します。
主格補語は、主語を説明する補語であり、第2文型SVCのCに該当します。
表の英文はどちらもSVCの文型です。主格補語のルールは、主語とイコール関係で結ばれることです。「She is a teacher.」のa teacher(教師)は、主語SであるShe(彼女)の状態を示しているため、主格補語と言えます。同様に「He is tall.」のtallもHeの様子を表す主格補語です。
目的格補語は、目的語を説明する補語であり、第5文型SVOCのCに該当します。
上記はどちらもSVOCの文型です。目的格補語は、直前にある目的格とイコール関係が成り立ちます。「The song made me happy.」でhappy(幸せ)は目的語me(私)の状態を表しているため、目的格補語にあたります。「I call him Bryan.」のBryan(ブライアン)は、him(彼)を説明する語なので、目的格補語です。
目的語となる品詞は、人やものの名前を表す名詞と代名詞が基本です。一方で、名詞と同じような形をとる「動名詞」「to不定詞」「関係代名詞」も目的語として使われるため、いくつかの例文を紹介します。 まずは、目的語となる動名詞です。動名詞は、進行形と同じ「動詞+ing(~すること)」の形になります。
次に、目的語となるto不定詞です。to不定詞の名詞的用法は、「to+動詞の原形(~すること)」と表します。
最後に、目的語となる関係代名詞について説明します。関係代名詞は、先行詞として置かれた名詞にかかる英文のまとまりです。関係代名詞の種類は、「who/whom」「which」「that」「what」などで、先行詞の性質に併せて使い分けます。英文によっては、文章内で関係代名詞が省略される場合もあります。
なお、to不定詞の用法について詳しく知りたいときは、以下の記事をご覧ください。
to不定詞とは?種類別の使い方を例文付きで解説!使う際の注意点も
目的語とは動作や目的や向かう先を示す際に使われる品詞です。補語と混同されがちですが、補語では主語もしくは目的語とイコールの関係になり、目的語では成り立ちません。また目的語には直接目的語と間接目的語があり、直接目的語では主語の目的となる内容が分かるのに対し、間接目的語は目的に関係する人やものを指すのが特徴です。 ECCオンラインでは、人間性・指導力に優れた講師とのレッスンを通じて、世界中の人と交流できる英語力を身につけられることが魅力です。英語に自信がないという方も安心して学習を進められるため、ぜひ一度公式サイトをご覧ください。
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