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2023年3月13日
英語の聞く・読む力を測定するTOEIC®L&Rは、IPテストに限りオンラインでの受験ができます。オンライン受験は通常のテストと比べ、受験料や受験日、試験時間などに違いがあるため、受験を考える際はそれぞれの特徴を把握しましょう。
当記事では、TOEIC®L&Rのオンライン受験と通常テストの違いや、オンラインで受験するときの注意点、オンライン受験のメリットなどを紹介します。オンライン受験を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
TOEIC®L&Rは、オンラインによる受験が可能です。ただし、現時点で利用はIPテストに限られており、個人で受験をする公開テストはオンラインで受験できません。
IPテストとは「Institutional Programテスト」を意味し、団体で受験するスタイルのTOEIC®L&Rです。企業、大学、進学塾、英語教室など企業が主催し、所属する社員や生徒がテストを受験します。自分が所属している会社や学校・教室などがIPテストを主催すれば、既定の試験会場に出向くことなくTOEIC®L&Rを受験できます。
(出典:IIBC「TOEIC®Program IPテスト(オンライン)」)
オンライン受験(IPテスト)と通常テスト(公開テスト)では、さまざまな点に細かな違いがあります。
大半は上記のような軽微な違いであり、肝心の「出題の難易度」や「問題形式」といったテストの核となる部分に違いはありません。テストに向けた勉強内容を変える必要もないでしょう。
ここでは、いくつかある違いの中でも、オンライン受験を検討するにあたって知っておくべき「通常テストとの重要な違い」を4つ紹介します。
TOEIC®L&Rを受ける際に発生する「受験料」は、受験スタイルによって金額が異なります。
※費用はすべて税込みです。
(出典:IIBC「受験料・支払方法」)
オンライン受験は受験料が安く、通常テストより約3,000円費用を抑えられます。指定された会場に出向く必要もないため、交通費もかかりません。しかし、オンライン受験には通常テストにある「リピート割」などの割引制度は設けられていないため注意しましょう。
受験料は、クレジットカードやコンビニエンスストア、楽天ペイなどで支払えます。
通常テストは、TOEIC®L&Rを実施しているIIBCが定めた開催日程であるのに対し、オンライン受験は主催団体が自由に実施期間を設定できます。TOEIC®L&Rの年間実施日は年によって異なり、2023年の場合は年15回の開催です。
(出典:IIBC「年間テスト日程」)
日付と開始時間が指定される通常テストとは異なり、オンライン受験では「受験期間」が設定できます。「2月14日9時~2月18日9時」のように、受験期間は日数・時間に幅を持たせて設定されることが多く、期間内であれば24時間いつでも受験可能です。
ただし、主催団体によっては通常テストと同じように「決められた部屋で決められた日時」に行う場合もあるでしょう。仕組みとしての自由度は高いものの、最終的な運用方法は主催団体に委ねられています。
オンライン受験では問題数が半分以下となっており、それに伴い受験時間も大幅に短く設定されています。問題数が少なく全体の所要時間も半分となることから、最後まで集中力を切らすことなく試験に臨めるでしょう。
(出典:IIBC「テストの形式と構成」)
オンライン受験では「CAT」というテストシステムが導入されており、受験者の能力に合わせて出題される問題が変わります。により、通常テストよりも少ない時間で受験者の英語能力が測れるという仕組みです。
オンライン受験では、受験後すぐにパソコンの画面上で採点結果を確認できます。結果をすぐに知りたいという人は、オンライン受験を活用しましょう。
(出典:IIBC「テスト結果について」)
オンライン受験と通常テストは、期間内であればいつでも受験結果をオンラインで確認できます。必要であれば画面を印刷できるものの、印刷した画像は正式な証明書とはなりません。オンライン受験では公式認定証が発行されないため、認定証が必要な場合は通常テストを受けましょう。
オンライン受験は通常テストより約3,000円安く、気軽に受験できるため人気が高まっています。しかし、受験に際してはいくつか注意点もあります。
オンライン受験では、リスニングの問題を先読みして問題の全体像を把握できないため、より正確に英語を聞き取るスキルが求められます。また、パソコン画面を操作しての回答であることから、マーキング形式と比べて問題の解き忘れを起こしやすい点に注意が必要です。
ここでは、オンライン受験をするときの注意点を詳しく紹介します。
オンライン受験で使用できるパソコンは、テスト開発元の企業が指定した動作環境に適応したものに限定されます。スマートフォンでの受験はできません。
IIBCが定めているパソコンの動作環境の条件は下記の通りです。
※Windows/Microsoft Edge, macOS/Google Chrome については、テスト開発元の Educational Testing Service (ETS)が指定する System Requirements には含まれておりませんが、IIBC が行った動作検証により問題なく動作することを確認しております。
(引用:IIBC「TOEIC L&R IPテスト(オンライン)_受験のしおり」引用日:2023/01/24)
パソコンではなくタブレット端末を使用して受験する際には、専用アプリケーションのダウンロードが必要です。ダウンロードに対応していない端末での受験はできません。また、替え玉受験やカンニングといった不正行為を防ぐために、パソコンのカメラをオンにした状態での受験が必須となっています。
オンライン受験では、Unitごとに制限時間が設けられています。通常テストのように、余った時間でUnitを超えて確認や解き直しができないため、時間配分をよく考えて解き進めることが大切です。
TOEIC®L&Rは、「短文穴埋め」「長文穴埋め」など、出題内容ごとにUnitが分けられています。スコアアップのコツとして「得意なUnitは早く解く・あまった時間を不得意なUnitに充ててじっくり解く」という対策法があります。
オンライン受験ではUnitごとの時間が決められているため、Unitをまたいだ時間配分ができません。苦手なUnitであっても、ある程度のスピードを持った回答が求められるためオンライン受験用の対策を練る必要があるでしょう。
より高いスコアを出すためにも、オンライン受験の特徴を理解し自分に合った受験方法を選択しましょう。オンライン受験のメリット・デメリットは下記の通りです。
「オンライン受験をしたくても機会がない」というときは、IPテストに対応した英会話スクールや資格学校に通うのも1つの方法です。1回あたりの費用や時間が抑えられるので、定期的にTOEIC®L&Rにチャレンジしたい人に向いています。
ここでは、オンライン受験の代表的なメリットを3つ紹介します。
オンライン受験には「費用が安い」「時間が短い」「問題数が半分以下」という特徴があるため、通常テストと比べて気軽に繰り返し受験できるでしょう。
オンライン受験のスコアは履歴書に記載できます。公式認定証は発行されませんが、オンライン受験の結果も世界的に通用する資格として扱われます。ただし、大学や企業によっては、公式認定証のスコアのみを有効としているところもあるため、事前に確認しましょう。
オンライン受験では、大学やホテルといった指定された会場に行く必要はありません。「インターネット環境が整っていれば、自宅受験や校内受験など場所を選ばず試験を受けられます。
感染症が流行する季節など、多くの人が集まる試験会場へ出向くことに抵抗がある人でも気軽に受験できるのは大きなメリットでしょう。
試験の結果は、受験が終わってすぐにパソコンの画面上で確認できます。画面を閉じた後も、受験後1ヶ月以内はオンライン上でいつでも結果をチェック可能です。
すぐに結果が分かるので、早い段階で実績として最新のスコアを活用できるほか、英語学習のモチベーションアップにもつながるでしょう。
TOEIC®L&Rは、通常の公開テスト以外に団体で受験するオンライン受験(IPテスト)があります。オンライン受験は通常テストより約3,000円費用を抑えられ、受験後にすぐパソコンの画面上で採点結果を確認できるのが特徴です。オンライン受験は場所を選ばずに受験できるほか、スコアを履歴書に記載できるメリットがあります。
ECCオンラインレッスンでは、100時間以上の研修に基づいた高い指導力をもつ講師陣が在籍しています。自宅にいながらネイティブスピーカーと英語学習に取り組めるため、TOEIC®L&Rの対策に悩んだ際はぜひご相談ください。
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