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2023年3月20日
TOEIC®L&Rと英検®は試験を実施する目的や出題分野、リスニング、リーディングなどの出題傾向が異なるため、英語学習の目的に合わせて受験方法を選びましょう。テストを通して自分の英語力を測りたい人の中には、「TOEIC®L&Rと英検®の違いを詳しく知りたい」という人もいるのではないでしょうか。
当記事では、TOEIC®L&Rと英検®の違いを、目的や試験の形式、出題分野ごとに解説します。TOEIC®L&Rや英検®の受験を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
TOEIC®と英検®のスコアを比較する場合「CEFR(セファール)」を基準にするのがおすすめです。CEFRとは、英語をはじめとした外国語の習熟度や運用能力を評価するための国際基準です。ヨーロッパを中心に世界中で用いられている基準のため、自分の英語能力を世界基準で評価できます。
CEFRは、外国語の運用能力を「A1」「A2」「B1」「B2」「C1」「C2」という6段階で評価します。文部科学省によると、各評価の外国語運用能力は下記の通りです。
(引用:文部科学省「大学入学者選抜関連基礎資料集 第2分冊(高大接続改革の経緯等関係)」引用日:2023/01/24)
TOEIC®と英検®のスコアをCEFRに当てはめた場合、スコア別の評価は下記の通りです。
(引用:ETS®TOEIC®「TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表」引用日:2023/01/24)
(引用:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアとは」引用日:2023/01/24)
TOEIC®と英検®を比較するときは、上記のスコア換算表をぜひ参考にしてください。
TOEIC®L&Rは、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が実施するテストです。問題はリーディングとリスニングで構成されており、主に日常生活やグローバルビジネスにおける英語力を測定します。
(出典:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC Programとは」)
英検®は、公益財団法人日本英語検定協会が実施するテストです。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングという4技能のバランスを重視しており、実用英語力が問われます
(出典:公益財団法人日本英語検定協会「英検®の特徴とメリット」)
ここでは、TOEIC®L&Rと英検®の違いをさらに詳しく紹介します。
TOEIC®L&Rは、オフィスや日常生活における英語コミュニケーション能力の測定を目的としています。合格・不合格といった区分ではなくスコアで結果が出るため、現在の正確な英語力を把握する目的で役立ちます。
英検®は身近な目標として7つの級を設定し、個人の英語学習レベルに合わせてステップアップを図り、社会で通用する英語力を伸ばすのが目的です。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能の学習を通じて、日常生活やビジネスシーンにおけるコミュニケーション能力を養えます。
TOEIC®L&Rはマークシート方式で行われ、すべての受験者が同じ英語試験を受けるのが特徴です。結果は合格・不合格という形ではなく、スコアで確認できます。
(出典:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「テストの形式と構成」)
英検®には7つの級が用意されており、自分の英語レベルに合った級を選べます。すべての級にスピーキングテストが導入されているほか、3級以上の級では記述式のライティングテストが設けられているのが特徴です。結果は合格・不合格という形で通知されます。
(出典:公益財団法人日本英語検定協会「試験内容・過去問」)
TOEIC®L&Rは、英語を就職活動に役立てたい就活生や仕事で英語を使おうと考えている社会人に人気のテストです。日常会話やビジネスシーンで使う英単語・英文が多く出題される傾向にあります。
英検®は、特に高校・大学受験を控える学生に人気のテストです。出題分野は受験する級により異なります。5級~準2級は身近な話題が多く出題され、2級より上のテストでは社会的なテーマや専門性の高いテーマ、時事問題などが増える傾向にあります。
TOEIC®L&Rと英検®では、試験の採点方法が異なります。TOEIC®L&Rの場合、200問の設問に答えると、10〜990点の間の5点刻みで最終的なスコアが出ます。
(出典:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「テスト結果について」)
英検®はリーディングやリスニングなどの技能ごとにスコアを均等に配分した上で、級ごとに固定の合格基準スコアを設定しているのが特徴です。
(出典:公益財団法人日本英語検定協会「英検CSEスコアでの合否判定方法について」)
どちらのスコアも単純な正答数の足し算ではなく、設問難易度によるスコアの差を抑えるために、統計処理を加えた上で算出されています。
ここでは、TOEIC®L&Rと英検®の試験内容の違いを詳しく紹介します。
TOEIC®L&Rでは、英語学習者のレベルにかかわらず全員が同じ問題を解くため、初級レベルの人には単語が難しく感じられる場合があります。文法問題はPart5の短文穴埋め問題で出題されますが、しっかりと試験対策をすれば安定した得点源になります。
英検®は、受験級によって出題される単語レベルが変わるのが特徴です。文法知識のみを試す問題は出題されないものの、合格判定を得るには級のレベルに応じた英文法の基礎力が求められます。
TOEIC®L&Rのリスニング問題数は100問であるのに対し、英検®は1級でも問題数が27問とリスニングの比率が低い傾向にあります。
(出典:公益財団法人日本英語検定協会「1級の試験内容」)
また、問題用紙における質問文の有無も違いの1つです。TOEIC®L&Rでは、問題用紙に質問文と選択肢が両方印刷されているため、事前に質問文を把握した上で放送を聞けます。一方、英検®では問題用紙に質問文が印刷されていないため、放送を聞くまで質問内容を把握できません。
TOEIC®L&Rのリーディング問題数は75分間で100問です。問題のボリュームが多く、速読力が求められます。
英検®は、TOEIC®L&Rと比べると問題数は少なめです。1級でも問題数は41問、ライティング部分の英作文と合わせて100分の時間が割り当てられています。問題数が少なめな分長文の難易度は高めで、しっかりとした読解力が求められます。
TOEIC®L&Rには、スピーキングテストはありません。一方、英検®では3級以上のテストで、1次試験に合格すると二次試験として対面方式のスピーキングテストが行われます。
また、英検®の4・5級では、PCやスマホ、タブレット端末で任意受験できるスピーキングテストが用意されています。4・5級のスピーキングテストを受験する場合、独立したテストとして英検®の合否とは別に合否判定を行うのが特徴です。
(出典:公益財団法人日本英語検定協会「合否はどう決めるの? <テストの合否判定>」)
TOEIC®L&Rと英検®は試験の目的や出題分野、単語と文法、リスニング、リーディングといった試験内容が異なります。TOEIC®L&Rの目的が「オフィスや日常生活における英語能力の測定」であるのに対し、英検®は「社会で通用する英語力を伸ばす」のが目的です。
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