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2023年11月20日
アメリカのテスト開発機関である「ETS®(Educational Testing Service)」によって作成・提供されているTOEFL ITP®テストは、大学・企業といった団体受験向けのテストプログラムです。TOEFL ITP®を受けたい方の中には、TOEFL ITP®の平均スコアや自分のスコアが他の英語資格試験でどの程度のレベルに相当するか知りたい方もいるでしょう。 そこで今回は、TOEFL ITP®の試験概要やTOEFL ITP®スコアの目安と平均を紹介し、TOEFL ITP®スコアをその他の英語試験に換算します。スコアアップに向けたおすすめ勉強法も解説するため、TOEFL ITP®テストを受験したい方はぜひ参考にしてください。
目次
TOEFL ITP®とは、アメリカにある世界大規模のテスト測定機関「ETS®(Educational Testing Service)」によって開発・提供される団体向けのテストプログラムです。2017年7月に完全廃止されたTOEFL® PBTの出題内容が多く受け継がれていることも特徴となっています。 主に英語圏への留学や就職を目指す方の「英語での学習力」を測ることを目的とし、大学・企業などの団体向けに作られています。日本では大学や語学学校といった教育機関をはじめ、一般企業を含む500以上の団体から活用されている英語テストです。
TOEFL ITP®には、「レベル1」と「レベル2」の2つのレベルがあります。いずれもテスト形式は多肢選択式であり、試験内容が3つのセクションに分けられている点が共通しています。 しかし、レベル2はレベル1よりも難易度が低い一方で時間も短縮されるというテスト内容で、レベル1が使用されることが一般的です。 下記は、TOEFL ITP®におけるセクションごとのスコア範囲と総合スコアの最低点・最高点を、レベル1とレベル2に分けて分かりやすく示した表です。
【レベル1(中級~上級、CEFR:A2~C1)約2時間】
(引用:TOEFL ITP®「テスト構成」 引用日2023/10/13)
【レベル2(初級~中級、CEFR:A2~B1)約1時間10分】
TOEFL ITP®と混同されがちなテストとして、「TOEFL iBT®」が挙げられます。 TOEFL ITP®とTOEFL iBT®は、いずれも英語力を判断するためのテストであり、世界中で実施されています。しかし、TOEFL ITP®は団体受験用であり、TOEFL iBT®は個人受験用である点が大きな違いです。 また、TOEFL ITP®とTOEFL iBT®には、用途・問題構成・試験形式においても下記のような違いがあります。
(出典:TOEFL ITP®「TOEFL ITP®テストとは」) (出典:TOEFL iBT®「基本情報」)
日本国内の企業でグローバルな環境に対応できる人材として扱われるには、TOEFL ITP®スコアにおいては450~530が必要と言われています。 しかし、英語圏の大学・大学院の入学や海外留学を目的とする場合は、最低スコアでも500~550以上が目安です。教育機関や企業によっても求められるスコアは異なるため、「英語力を生かして何がしたいか」によってTOEFL ITP®の目標スコアも異なります。 ここからは、用途・目的を問わずTOEFL ITP®を受ける方が目安にすべきスコアと、TOEFL ITP®の平均スコアを紹介します。
TOEFL ITP®のスコア目安を知るためには、「CEFR(セファール)」の理解も欠かせません。CEFRとは、英語をはじめとした外国語の習熟度と運用能力を同一基準で評価する国際指標のことです。 CEFRには低い順にC2~A1まで6段階のレベルがあります。下記に、「TOEFL ITP®の各スコアはCEFRでどの程度に相当するのか」を紹介します。
(出典:TOEFL ITP®「TOEFL ITP®テストとは」) (引用:文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」 引用日202311/02)
2021年1月~12月の間にTOEFL ITP®のレベル1テストを受けた日本人受験者の平均スコアは「473点」でした。同期間におけるスペイン・ドイツ・フランスの受験者の平均スコアと比較すると、日本人受験者のスコアは全体的に低いことが分かります。
(出典:TOEFL®「January-December 2021 Test Data」)
CEFRとTOEFL ITP®のスコアを比較して、「ある程度の英語レベルは想像できたものの、いまいちピンと来ていない」という方も多いでしょう。TOEFL ITP®スコアはCEFRだけでなく、TOEIC®L&RやIELTS・英検®などに換算することで、スコアの目安がより理解できます。 以下では、TOEFL ITP®のスコアと各英語試験のスコアを比較した換算表を示し、それぞれのレベル感を分かりやすく紹介します。 なお、換算値はあくまでも目安です。換算された他試験のスコアを獲得できるといった指標ではありません。
TOEIC®L&Rとは、英語でのコミュニケーションスキルを公平校正に評価するため作成された英語試験です。TOEFL ITP®のスコアをTOEIC®L&Rのスコアに換算した場合、下記の通りとなります。
(出典:TOEIC「TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表」) (出典:TOEFL ITP®「TOEFL ITP®テストとは」)
一般的に知られているTOEIC®は「TOEIC® L&R」というリスニングとリーディングの2技能のみを測定するテストです。TOEFL ITP®でも、TOEIC® L&Rと同様にスピーキングとライティングの技能を測定しません。 TOEFL ITP®スコアが550を到達したからといって必ずしもTOEIC®L&Rの合計スコア785以上をとれるというわけではないものの、近いスコアは目指せると言えるでしょう。
IELTSとは、世界中の政府機関・教育機関・専門団体が認定する4技能(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング)の英語試験です。TOEFL ITP®のスコアをIELTSスコアに換算した場合、下記の通りとなります。
(出典:文部科学省「「大学入学共通テスト」検討・準備グループ(平成30年度~)」) (出典:TOEFL ITP®「TOEFL ITP®テストとは」)
数ある英語試験の中で特に難易度が高いことでも知られているIELTSは、TOEFL ITP®スコア337~459に相当するスコアがありません。最低でもTOEFL ITP®スコア460~542からしか換算できなくなっています。 また、IELTSはTOEFL ITP®にないライティング・スピーキングの2技能も評価対象です。たとえTOEFL ITP®で627~677の高スコアを出しても、ライティング・スピーキングスキルを高めない限り、IELTSのスコアで7.0~8.0には到達できないことも覚えておきましょう。
英検®(実用英語技能検定)とは、公益財団法人 日本英語検定協会が主催する国内最大級の英語試験です。TOEFL ITP®のスコアを英検®スコアに換算した場合、下記の通りとなります。
英検®は読む・聞く・書く・話すの4技能が評価されるため、一概にTOEFL ITP®スコアが600を超えれば英検®1級も目指せるとは言えません。
TOEFL ITP®のスコアを上げるためには、試験対策に工夫を凝らすことがおすすめです。 例えば、リスニングの勉強では英語が聞き取れるよう、耳を英語に慣らしましょう。ポッドキャストやYouTubeを活用して、同じ会話・発音を何度も反復して聞きます。ただ聞き流すだけではなく、聞こうとする意識が大事です。 リーディングもリスニングと同様に慣れが必要になります。まずは知っている単語の数を増やし、文章中に知らない言葉が少なくなるよう語彙力を高めましょう。自分の英語レベルに合った英語の本を日常的に読み、速読力を高めるのもおすすめです。 文法セクションでは中学・高校で学ぶような基礎問題が多く出題されるため、中学・高校英語レベルの参考書を繰り返しインプット・アウトプットするとよいでしょう。
TOEFL ITP®でスコア450~530に到達できれば、日本国内の企業においてグローバルな環境に対応できる人材として重宝されるでしょう。しかし、海外留学を目的とする場合は、最低でも500~550以上のスコアが必要となります。 TOEFL ITP®スコア450~530はCEFRのB1、また500~550はCEFRのB2にあたります。日本人受験者の平均スコアは473で、海外受験者と比較するとスコアは低い傾向です。 TOEFL ITP®でスコアアップを目指したいなら、ネイティブとの会話でリスニングを鍛えられる「ECCオンライン」のレッスンがおすすめです。まずは、2回までの無料体験レッスンにぜひお申込みください。
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