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コラム

to不定詞とは?種類別の使い方を例文付きで解説!使う際の注意点も

2024年4月15日

to不定詞とは?種類別の使い方を例文付きで解説!使う際の注意点も

to不定詞は動詞にtoをつけることで、動詞がいろんな役割をこなすおもしろい文法です。英語での日常会話でもよく使われ、日本では中学生のころに勉強します。to不定詞を理解すると英会話での表現の幅がぐっと広がるため、使い方を忘れてしまった方は、ぜひこの機会に復習するのがよいでしょう。

当記事では、to不定詞の使い方を種類別に例文とともに解説します。to不定詞を使用するときの注意点も合わせて解説するため、ぜひご覧ください。

    目次

  • 1. to不定詞とは?

  • 2. to不定詞の使い方を種類別に解説
    • 2-1. 名詞的用法
    • 2-2. 副詞的用法
    • 2-3. 形容詞的用法

  • 3. to不定詞を使用するときの注意点
    • 3-1. ~thingに形容詞を付けるときは不定詞の前に置く
    • 3-2. 前置詞の後にto不定詞はこない
    • 3-3. 動名詞との使い分けに気をつける

  • まとめ

1. to不定詞とは?

to不定詞とは、「to+動詞の原形」の形で表される品詞の一種です。

to不定詞でtoの後に続く動詞は必ず原形になり、過去形や現在進行形になることはありません。いくつかの例を紹介します。

● to不定詞の例

  • to be
  • to do
  • to eat
  • to buy
  • to drive など

to不定詞で使う「動詞の原型」というのは、ほとんど動詞の現在形を指します。ただし、「am」「is」「are」といったbe動詞は原形が「be」であるため、to不定詞で使う場合は「to be」の形にしましょう。

to不定詞は、動詞に他の品詞の役割を持たせる英文法であり、持たせる役割によって「名詞的用法」「副詞的用法」「形容詞的用法」の3種類の使い方があります。

2. to不定詞の使い方を種類別に解説

to不定詞の3種類の使い方とは、「名詞的用法」「副詞的用法」「形容詞的用法」の3つです。それぞれの用法を区別できれば、to不定詞の使い方を理解しやすくなるでしょう。

以下では、to不定詞の使い方を例文を交えて解説します。

2-1. 名詞的用法

名詞的用法は、to不定詞に名詞の役割を持たせる使い方です。和訳すると「~すること」となり、「to eat~」であれば「~を食べること」と訳します。

名詞的用法のto不定詞は、文中の主語・目的語・補語として使える句になります。例文をいくつか見てみましょう。

下記は、to不定詞が主語の働きをしている例文です。

英訳和訳
It is interesting to watch movies.映画を見ることはおもしろいです。

最初に置かれている「It」は形式主語であり、実質的な主語としては「見ること」を意味している「to watch」が使われています。

次は、to不定詞が動詞の目的語になっている例文です。

英訳和訳
I like to play basketball.バスケをすることが好きです。
He decided to go to Australia on a working holiday.彼はワーキングホリデーでオーストラリアに行くことを決めました。

どちらの例文も、to不定詞の前には動詞「like」「decided」が置かれています。動詞の対象を説明する句として、to不定詞の「to play」「to go」を用いる使い方です。

最後は、to不定詞が補語になっている例文です。

英訳和訳
My night routine is to read a book before going to bed.私の夜の日課は寝る前に本を読むことです。

主語である「My night routine」を説明する句として、to不定詞を含む「to read a book」が使われています。

2-2. 副詞的用法

副詞的用法は、to不定詞に副詞の役割を持たせる使い方です。

副詞は名詞以外の品詞を修飾するために使われ、主に「目的」「理由・原因」「結果」を表します。to不定詞の副詞的用法も、toの前には名詞以外の品詞が置かれることが特徴です。

「目的」を表す副詞的用法の例文を2つ紹介します。

英訳和訳
She's studying to go to college.彼女は大学に行くために勉強をしています。
I am trying to do muscle training every day.毎日筋トレをすることに挑戦しています。

どちらの例文も、to不定詞の直前にある動詞「studying」「trying」の目的が、to不定詞以下で説明されています。

次は、「理由・原因」を表す例文です。

英訳和訳
My mom was happy to hear that.私の母はそれを聞いて嬉しかった。

「My mom was happy」の理由が、「to hear it」という不定詞を含む句で説明されています。

最後に、「結果」を表す例文です。

英訳和訳
He arrived at the station to find nobody there.彼が駅に到着するとそこには誰もいなかった。

「He arrived at the station」という行動が、「to find nobody there」の結果につながっている例文です。

2-3. 形容詞的用法

形容詞的用法は、to不定詞に形容詞の役割を持たせる使い方です。

形容詞は名詞を修飾する品詞であり、形容詞的用法においてもto不定詞の前には名詞が置かれます。例文をいくつか紹介します。

英訳和訳
She needs someone to help her.彼女は手伝ってくれる人を必要としています。

「someone」がどのような人かを表すために、「to help her」というto不定詞の入った句が使われています。

英訳和訳
I bought a book to read on the plane.飛行機で読むための本を買いました。

「book」がなんのための本かを、「to read on the plane」で説明しています。

英訳和訳
I want something sweet to eat.なにか甘いものが食べたいです。
Do you have anything to drink?なにか飲み物を持っていないですか?

「なにか甘いものが欲しい」を意味する「I want something sweet」に、「to eat」を加えると「食べるための」という目的の修飾ができます。

2つ目の例文も「anything」に「to drink」を加えることで、「飲むための物=飲み物」を指し示せます。

3. to不定詞を使用するときの注意点

to不定詞は「to+動詞の原形」のまとまりで表記する基本のルール以外にも、使う際の注意点がいくつかあります。

to不定詞を使った英文を作るときは、以下で紹介する3つの注意点を押さえましょう。

3-1. ~thingに形容詞を付けるときは不定詞の前に置く

something・anythingといった「~thing」に形容詞を付けるときは、「~thing」の後に形容詞を置くという英語のルールがあります。

「~thing」に形容詞を付けて、さらに不定詞も用いるときは、形容詞を不定詞の前に置きましょう。「~thing+形容詞+to不定詞」という順序です。

例えば、「something hot to eat」は形容詞「hot」の後にto不定詞「to eat」を用いて「温かい食べ物」という意味になります。「something important to tell」は形容詞「important」の後ろにto不定詞「to tell」を使い、「重要な話」を意味します。

3-2. 前置詞の後にto不定詞はこない

on・in・by・withといった前置詞の後には、to不定詞はこない点に注意しましょう。

前置詞は名詞(動名詞)や代名詞の前に置く品詞で、前置詞の後には他の品詞は続きません。「he is good at playing the baseball」の「at playing」が前置詞の使い方の例です。

to不定詞には名詞的用法があるものの、名詞とは異なる品詞です。「he is good at to play~」のように、前置詞の後にto不定詞を置くことはできません。

3-3. 動名詞との使い分けに気をつける

to不定詞の名詞的用法で表す「~すること」は、動名詞で言い換えることもできます。

ただし、動詞の目的語として使うときは、to不定詞と動名詞とでは意味が異なる場合もあります。to不定詞は未来や意志を指す表現であり、動名詞は過去や経験を指す表現とイメージするとよいでしょう。

「forget」を例に挙げると、「forget to read」は「読むことを忘れる」を意味します。一方で「forget reading」は「読んだことを忘れる」という意味です。

また、前に置く動詞によっては「to不定詞のみを使える場合」「動名詞のみを使える場合」に分けられる点にも注意してください。

例を挙げると「decide」は、「decided to order」のように目的語にto不定詞のみを使える動詞です。一方で「finish」は、「finished studying」のように後に動名詞のみを置くことができる動詞です。

まとめ

to不定詞は、toに動詞の原形をあわせて表現する品詞の一種です。「名詞的用法」「副詞的用法」「形容詞的用法」と3種類の使い方に分かれており、名詞的用法ではto不定詞に名詞の役割を、副詞的用法では副詞の役割を、形容詞的用法では形容詞の役割を持たせます。

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