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2025年8月25日
ビジネスや日常のマナーとして広く知られている「TPOをわきまえる」という言葉は、「Time(時間)」「Place(場所)」「Occasion(場合)」の頭文字を取った略語です。場面にふさわしい言動を意識する際に用いられ、日本社会では常識として浸透しています。 当記事では、TPOの正確な意味と使い方、海外での通用性、英語での言い換え表現、またTPOが重視される理由について分かりやすく解説します。社会人としての品位や適応力を高めたい方、英語を学習中の方は、ぜひご覧ください。
目次
「TPO」は「Time(時間)」「Place(場所)」「Occasion(場合)」の頭文字を取った言葉で、「ティーピーオー」と読みます。もともとは服装の使い分けを意味する言葉でしたが、現在では言葉遣いやマナー、振る舞い全般にも使われています。ビジネスの場では、TPOに応じた言動が信頼につながるため、社会人にとって欠かせない意識とされています。
「TPOをわきまえる」とは、「いつ」「どこで」「どのような場面か」を踏まえて、服装や言葉遣い、態度をその場にふさわしく使い分けることを指します。「わきまえる」とは物事の違いや道理を理解して振る舞うことであり、ビジネスや日常生活において相手や状況に応じた行動が求められる場面では、TPOを意識した配慮ある対応が重要です。
「TPO」は、英単語の頭文字(Time/Place/Occasion)を組み合わせた略語ですが、この意味で使われるのは日本特有であり、実質的には和製英語です。1964年の東京オリンピック開催時に、ある日本のファッションブランドが「場にふさわしい服装を意識しよう」という提案の一環としてこの言葉を生み出しました。その後、服装に限らず言動や態度全般に使われる表現として日本社会に定着しました。 一方で、英語圏ではこの使い方は一般的ではなく、TPOと言っても通じないことが多いため注意が必要です。
TPOが重視されるのは、自分の行動が周囲に与える影響が大きいためです。たとえば高級レストランでのカジュアルすぎる服装や、葬儀での軽率な振る舞いは、周囲に不快感を与える原因となります。場に合わない行動は、個人だけでなく会社や関係者の評価にも関わる可能性があります。 また、ビジネスの場での服装や言葉遣い、立ち居振る舞いは、第一印象や信頼感を左右します。適切な敬語の使用や公共の場での配慮など、基本的なマナーを守ることが、TPOをわきまえた行動につながります。TPOを意識することは、社会人としての信頼や良識を示す要素です。
「TPOをわきまえる」という日本語表現にぴったり当てはまる英語は存在しませんが、状況や文脈に応じて「礼儀を守る」「ふさわしい態度を取る」「空気を読む」など適切な英語表現に言い換えることは可能です。 以下では、「TPOをわきまえる」の英語表現をいくつか紹介します。
mannersは、「礼儀」や「マナー」を意味し、TPOを意識した行動を示す上で日常生活からビジネスまで幅広く使える表現です。英語では名詞として利用され、「a manner」と単数形もあります。しかし、単数形の場合は「方法」や「様子」といった意味で、「He spoke in a polite manner.(彼は礼儀正しく話した)」のように使われます。 英作文をするときには、まず「どのような場面でのマナーか」を思い浮かべて、その状況を簡単に説明するような文を組み立てると自然です。「どこで」「誰が」「どう振る舞うか」を具体的に書くことがポイントです。
behave oneselfは、「ふさわしい態度を取る」「礼儀をもって行動する」という意味の表現です。特に公共の場やフォーマルなシーンでのTPOを意識した振る舞いを表現するのに適しています。子どもに「お行儀よくしなさいね」と言いたいときには「Behave yourself.」というフレーズがよく使われますが、大人に対して使うと少し強い印象になるので注意が必要です。 動詞(behave)と再帰代名詞(oneself)がセットになった言葉のため、たとえば主語が「I」の場合は、「I behave myself during meetings.(私は会議中は行儀よく振る舞います。)」のような形で使用します。「oneself」は、youの場合はyourself、sheの場合はherselfと形を変えるところに注意が必要です。
read the roomは直訳すると「部屋を読む」ですが、実際には「その場の雰囲気を察する」「空気を読む」という意味で使われるイディオム表現です。TPOをわきまえる感覚に近く、会話や行動を周囲の空気に合わせるときによく使われます。 英文を作るときのポイントは、主語に合わせて read(s)やdidn’t readのように時制を調整することです。「read」は現在形・過去形ともに綴りが同じでも、過去形では「レッド」と発音するので注意しましょう。 人前で話すときや、会議、パーティなど、場の空気を読むことが求められる場面でこの表現は非常に役立ちます。TPOを意識した行動を英語で表現する際に、自然なフレーズとして覚えておくとよいでしょう。
know how to act appropriatelyは、「状況に応じて適切に行動する」「適切な行動の取り方を知っている」という意味で、TPOの感覚を自然に英語で表現できます。 英作文でこの表現を使うときは、主語に 「I」や「You」などを置き、後ろにknow how to act appropriatelyを続ける構文を覚えておくと便利です。たとえば「We need to know how to act appropriately at work.(職場で適切に行動する方法を知る必要がある)」のように、具体的な場面を加えることで意味がはっきり伝わります。 appropriatelyは「適切に」という副詞で、動詞「act」にかかる形です。この語順を意識すると、自然な文になります。ビジネスやフォーマルな場面の話題と相性のよい表現です。
TPOは「Time(時間)」「Place(場所)」「Occasion(場合)」の頭文字を取った日本特有の表現で、状況に応じて服装や言葉遣い、態度を適切に使い分けることを意味します。TPOをわきまえることは、周囲への配慮や信頼関係の構築において重要な社会人の基本スキルとされています。英語では「good manners」「behave oneself」「read the room」などで表現することが可能です。 ECCオンラインでは、英語でどのように表現するべきか分からないところも、気軽にネイティブ講師に相談し、英語圏で使われているナチュラルな表現を学べます。日本人向けのオリジナル教材のため、英語に自信がない方も効率よく英語力を伸ばしていけます。気になる方は、ぜひ無料体験レッスンをご利用ください。
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