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2025年3月24日
名詞の前につく「a」や「the」は冠詞と言い、中学1年生の頃に学ぶ英語の基本です。しかし、日本語には冠詞という概念がないため、名詞の前につくのは分かっていても、使い分け方がいまいち分からないという方は少なくありません。 苦手意識があり、aやtheをつけずに話してしまう方もいますが、当記事では使い分け方を分かりやすく解説するため、ぜひこの機会に復習してください。
目次
英語の冠詞とは、名詞の前に付いて、その名詞が特定のものなのか、不特定のものなのかを示す言葉です。「a(an)」と「the」があり、それぞれ「不定冠詞」「定冠詞」と呼ばれ、後ろの名詞の種類によって使い分けます。
冠詞には「無冠詞」という概念もあり、無冠詞は複数形の一般論や 不可算名詞の一般論などで冠詞を使わない場合を指します。冠詞は日本語にはない概念のため英語学習においてつまづきやすいポイントですが、冠詞を理解すると文章や会話のニュアンスや正確さをより理解できるようになります。
下表で、例文とともに「a」と「the」の違いをまとめました。
「a」「an」は、後に続く名詞が数えられるもので、不特定のものであることを示す不定冠詞です。会話に初めて登場して話し手や聞き手がどの対象かを明確に知らない場合や、特定しない場合に使うのが特徴です。 ここでは、冠詞「a」の特徴について分かりやすく解説します。
「a」は名詞が1つのものであることを示すので、必ず単数形につきます。「a」は「1つの」「とある」という意味を持ち、もともと数を示す言葉です。 たとえば「a dog(あの犬)」「a pen(1本のペン)」のように、単数のものを指すときに使われます。「one dog(1匹の犬)」「one pen(1本のペン)」と、「one」に置き換えて表現しても違和感のない名詞に使うことができます。 「a」は「1つ」という概念を持っているため、「a books」「an apples」のように複数形に使うことはできません。
「a」は、1つ2つと明確に数えられるものだけに使います。数えられるものは可算名詞と言い、可算名詞の中にも単数形と複数形があります。
「water(水)」は、明確な形を持っておらず1つ2つと数えることができないため、「a water」のように使用するのは間違いです。液体や気体など、輪郭がはっきりせず数えることができない名詞は不可算名詞といい、「a」は使用できません。 チーズやケーキ、肉といった名詞には「a」を使いたくなりますが、切り方によって形や大きさが変わるため、「a」を使うことはできません。
「a」の後ろに続く名詞が母音で始まる場合は、「a」が「an」に変化します。これは「a」自体が母音で終わるため、母音が連続すると発音しづらくなるからです。母音のあとに「n」を挟むことで、音のつながりがスムーズになります。ここで言う“母音”とは、「a、e、i、o、u」の音のことで、日本語の「アイウエオ」に相当します。 以下は、冠詞が「an」になる代表的な単語です。
発音が母音の場合に当てはまるため、単語のスペルだけでは判断せず、発音に注目することが大切です。単語の最初の文字が「a、e、i、o、u」でも、発音が子音になる場合は「a」を使います。たとえば「university」は最初の発音が「ユ」で子音のため「a university」となります。また、スペルが「a、e、i、o、u」でなくても、発音が母音であれば「an」を使いましょう。「hour」は「h」を発音せず「ア」で母音のため「an hour」となります。
定冠詞「the」は、話し手と聞き手の両方が、どの名詞を指しているのかを明確に理解しているときに使います。世界で1つだけのものを指す場合や、話題に出た特定のものを指す場合に使われるのが特徴です。 「the」は古英語における指示代名詞が変化してできた言葉で、日本語の「その」に近い意味を持ち、目の前にある特定の対象を明確に指し示します。また、不定冠詞「a」と異なり、複数形や不可算名詞に対しても問題なく使うことが可能です。 ここでは、冠詞「the」の特徴について分かりやすく徹底解説します。
「sun(太陽)」「moon(月)」「earth(地球)」 などのように、世界に1つしか存在しないもの、宇宙に1つしかないものには「the」を使います。それぞれが唯一の存在であり、話し手と聞き手が共通認識を持てるためです。 また、「president(大統領)」「sky(空)」 など、文脈によって唯一とみなされるものにも「the」を使います。例えば、「the president of the United States(アメリカ合衆国の大統領)」は、その国に1人しかいないため、「the」を使います。
「a(an)」には“1つの”という意味合いがあるため単数形専用ですが、一方の「the」は“特定のもの”を示すので、名詞の数に制限がありません。そのため、複数形や数えられない名詞(不可算名詞)にも「the」を使用できます。
冠詞の「the」は本来、名詞を特定するときに使われます。形容詞の最上級では「the+形容詞est+名詞」という形になり、一見すると「the」が形容詞に付いているように見えます。しかし、実際は「唯一の○○」という名詞を特定しており、3つ以上のグループの中で「一番○○な」存在を示すために、「the」がその名詞につけられています。
【例文付き】比較級・最上級・原級の文章の作り方を解説
英語の冠詞は、名詞が「どれを指しているのか」を明確にするために使います。基本的には不定冠詞「a(an)」と定冠詞「the」があり、併せて冠詞をつけない「無冠詞」という3パターンが存在します。「a(an)」は数えられる名詞の単数形に用いられ、特定されていない人や物、場所を指します。これに対し、「the」は特定された名詞や世界に一つしかないもの、あるいは最上級の形容詞がついた名詞などに使われます。 ECCオンラインでは、ネイティブとの実際の会話を通じて冠詞の使い方を学ぶことができます。厳しい選考と研修をクリアしたプロの講師たちが、しっかりと英語学習のサポートをします。気になる方は、ぜひまずは無料体験をご利用ください。
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