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2025年7月22日
TOEFL®で満点を取るのは、英語学習者にとって1つの大きな目標です。しかし、実際に満点とは何点なのか、どれほど難しいのかを正確に把握している方は少ないのではないでしょうか。TOEFL®には主に個人向けのiBT®と、団体向けのITP®の2種類があり、それぞれ満点のスコアも異なります。 当記事では、TOEFL®の満点スコアや各セクションの配点、他の英語試験とのレベル比較、日本人受験者の平均点と難易度などを解説します。TOEFL®スコアアップを目指している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
TOEFL®とは、英語を母語としない人々の英語力を測るための試験で、アメリカのETS(Educational Testing Service)が運営しています。日本国内で受けられるTOEFL®には、大きく分けて2種類あります。1つは、大学進学や留学申請などに用いられる「TOEFL iBT®」、もう1つは、主に学校や企業が団体で実施する「TOEFL ITP®」です。 以下では、それぞれの試験の特徴と、満点スコアの違いについて解説します。
出典:TOEFL「特徴・構成・料金」
TOEFL iBT®は、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能を評価する英語試験で、各セクションが30点満点、合計120点が満点となります。特に「読んで聞いた内容について話す・書く」といった統合型スキル(Integrated Tasks)が出題される点が特徴で、実践的な英語運用力が求められます。 また、スピーキングとライティングでは、採点の公平性を保つために、複数の採点者とAIによる採点を組み合わせてスコアが算出されます。世界中で広く利用されており、TOEFL®受験者の90%以上がiBT形式を選択していることから、日本国内でも「TOEFL=iBT」を指すことが一般的です。
出典:TOEFL ITP「テスト構成」
TOEFL ITP®は、教育機関や企業などが団体で実施する英語テストで、ペーパー形式またはデジタル形式の2種類があります。受験レベルに応じて「LEVEL 1(満点677点)」または「LEVEL 2(満点500点)」のいずれかを選択します。 LEVEL 1は中級~上級者向けで、CEFR基準ではA2~C1に対応する、リスニング・文法・リーディングの計140問を約2時間で解答する試験です。LEVEL 2は初級~中級者向けで、95問を約1時間10分で解答し、A2~B2が目安です。 なお、TOEFL ITP®にはスピーキング・ライティングのセクションがないため、海外大学出願や英語力証明には不向きな場合もあります。用途を確認の上、適切な試験を選びましょう。
出典:TOEFL「スコア」 出典:TOEFL ITP「TOEFL ITP®とは」 出典:TOEIC「TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表」 出典:英検「英検CSEスコアとは」
TOEFL®の満点スコアは、CEFRの「C1」に相当します。TOEFL iBT®なら114~120点、ITP®では620~677点が該当し、TOEIC® L&R TESTでは945点以上、英検®では1級に相当する高い英語力です。 TOEIC® L&R TESTがビジネス英語に重点を置くのに対し、TOEFL®はアカデミックな語彙・読解力・論述力を測定するため、試験内容が大きく異なります。特にiBT®では、スピーキングやライティングも含めた総合力が問われるため、TOEIC® L&R TEST満点保持者でもTOEFL®で高得点を取るには別の対策が必要です。 TOEFL®満点は、留学や研究、海外大学進学にも十分通用するレベルであり、英語運用力の証明として非常に高い評価を得られる指標と言えます。各試験の特徴を理解した上で、適切な学習計画を立てることが大切です。
TOEFL iBT®のスコアデータ(2023年)によると、日本人の平均スコアは73点であり、他国と比較しても低い水準です。以下の表からもその差が明確に見て取れます。
出典:TOEFL iBT「Test and Score Data Summary 2023」
この結果から、日本人にとってTOEFL®は非常に難易度の高い試験であることが分かります。主な要因は以下の通りです。
また、3時間という長時間に及ぶ試験のため、集中力の維持や時間配分の面でも苦労する方が多く見られます。ただし、これはしっかりとした戦略と対策を取ればスコアアップが見込める試験であるとも言えます。 実際に、日々の学習で語彙力・論理力・表現力を高めていくことで、日本語環境で育った方でも高得点を実現している例はあります。一般的に日本人に満点を取るのは難しいとされていますが、満点を取ったことのある日本人もいるため、不可能ではありません。
TOEFL®で満点を目指すには、ただ英語に慣れるだけでは不十分です。試験の特性に合った学習を進める必要があります。特に、アカデミックな語彙力・読解力・論述力が問われるため、計画的な対策が求められます。 以下では、スコアアップに直結する具体的な勉強法を解説します。
TOEFL®で高得点を狙うには、語彙力と読解力の強化が大切です。単語学習では、TOEFL®専用の単語集を活用し、頻出語彙を中心に3,000語以上の習得を目指すとよいでしょう。イディオムは例文と一緒に覚え、英語を頭から読み取る力を鍛えることで、読解スピードが上がります。問題文を先に読んでから本文に取りかかると、効率的に内容を把握できます。 読んだ内容を英文で要約する練習も、リーディングとライティングの両方に有効です。語彙や文法の基礎力を丁寧に積み上げ、文章全体の構造をつかむ練習を重ねることが、満点に近づくための第一歩です。
TOEFL iBT®では自然科学、社会科学、芸術など幅広い分野のアカデミックな文章が出題されます。こうした文章に慣れるには、過去問に多く触れるほか、「National Geographic」「The Economist」「Science」「Nature」などの学術系メディアの記事を日常的に読む習慣をつけるのが効果的です。 特に文章の構成やロジックにも注目して読むことで、読解スピードと理解力の向上が期待できます。加えて、読んだ内容を要約する練習も行えば、統合型スキル(読んで聞いた内容について話す・書く力)も自然と身につくでしょう。
TOEFL®で高得点を目指すには、英語で「自分の意見を論理的に伝える力」も必要です。スピーキングでは、語彙や文法の正確さだけでなく、テンポよく話せるかどうかも重要です。音源を聞いてからの応答練習や、自分の話を録音して振り返ると、改善点を客観的に把握できます。 ライティングでは、主張・理由・具体例の構成を意識し、短時間で読みやすい英文を書く練習を重ねましょう。スピーキングとライティングは表現力を鍛えるという点で共通しているため、両方を意識して学習を進めることがスコア向上につながります。
TOEFL®の満点は、iBT®が120点(各セクション30点×4)、ITP®はLevel 1が677点、Level 2が500点です。満点はCEFRのC1レベルに相当し、TOEIC® L&R TEST945点以上や英検®1級と同等の高い英語力を示します。日本人の平均点は73点と低く、アカデミックな内容やアウトプット重視の出題形式が主な要因です。 満点を目指すには、TOEFL®専用の語彙学習、学術系メディアでの読解練習、論理的な英語表現力の強化をしましょう。計画的かつ継続的な対策を行えば、高得点の獲得も不可能ではありません。 ECCオンラインでは、厳しい選考と研修をクリアしたプロの講師が、英語スキルの向上をサポートします。TOEFL®受験にあたり、スピーキング力を伸ばしたいという方は、ぜひ利用をご検討ください。
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